映画「天使の分け前」 ネタバレと感想
2013年に日本で公開されたヒューマンドラマ「天使の分け前」の感想になります。
2012年カンヌ国際映画祭審査員賞受賞
~天使の分け前(天使の取り分)とは~
樽に入れて塾生させるお酒(今回はウィスキー)は熟成中にお酒の水分が気化して減っていく。この減った分を天使の分け前(天使の取り分)と言う
~主要な登場人物~
主人公:ロビー
恋人:レオニー
指導員:ハリー
愛好家:タデウス
~あらすじ~
札付きのワルであった主人公は傷害事件を起こし、300時間の社会奉仕活動をすることとなる。社会奉仕活動中に恋人レオニーが産気づいたとの連絡が入り指導員のハリーとともに病院に向かう。そこでレオニーとの結婚に反対するレオニーの父親から暴行を受ける。ハリーの家に向かいそこで男の子が生まれたと電話で知らされる、それに喜んだハリーが棚から一本のウィスキーを取り出し祝杯を挙げた、これがロビーとウィスキーの初めての出会いであった。その後息子の為にも真人間になるとレオニーに誓うが彼が今までしてきた行いがそれを拒む。そんな時ハリーに誘われロビーと同じく奉仕活動を行っていた友人とウィスキーの蒸留所に向かう。主人公はウィスキーに、のめり込んで行く。
主人公には隠れた才能が有った、それは
ウィスキーを嗅ぎ分ける
と言う物。
ロビーはウィスキーを様々な人と出会い変わろうとして行く、そんな彼は幸せを掴めるのであろうか?
!!!!!!以下ネタバレを含みます!!!!!!!!!
予告を見る限りウィスキーを通したサクセスストーリーなのかなと思いながら見た結果、ある意味衝撃的な展開でした。
子供が産まれたので変わろうとする主人公だが今までの行いが悪すぎた、奉仕活動前にも傷害事件を起こしており実刑を受けたり町の不良と抗争状態のようになっていたり、そんな主人公を恋人の父親が毛嫌いしていたり・・・etcと自分が更正してハイ終わりといかない。主人公は指導員とウィスキーの会に参加しそこで才能を認められ金持ちのウイスキー愛好家と出会い、物凄く珍しく高いウィスキーがオークションに出品されると知ります。
主人公人生を好転させるためになんと
ウィスキー泥棒をします
更正を誓い友人の万引きを咎めたりしていた主人公が!
その方法がオークション会場に向かい空き瓶に樽の中のウイスキーを少し入れ減った分を他のウィスキーで補うと言う物で、どうやって盗んだものを売るのかノープランで行っていました。
結局盗みは成功、オークションの落札者は落札ウィスキーが別の安いウィスキーが混ぜれていると気が付かない、盗んだウィスキーはウィスキーの会で出会ったお金持ちが買い取ってくれるとの事、さらにお金持ちは醸造所の就職を口聞きしてくれてハッピーエンド!!
それは違うやろ
主人公が更正しウィスキー関係で努力して妻の父親に認められたり、町の不良と和解するのを期待してたのに、結局窃盗を行うという・・・
適当な計画はリアルさの演出なのか悩みながら見てたけど、予告で期待をしすぎたせいでかなりガッカリな印象でした。