映画「IT-イット-」(後半)のネタバレと感想
概要
原題:IT
監督:トミー・リー・ウォーレス
原作:スティーヴン・キング,「IT」
時間:約180分(前編90分/後編90分)
ネタバレ
前半のネタバレ↓になります。
メーン州デリーに着いたビルは30年前、ピエロ(ペニーワイズ)に殺された弟ジョージーの墓に来ていた。
物音がしたのでそちらを向くと7つの墓穴があり、ピエロが顔を出し語りかけてきた。
ピエロは一番端の墓穴は塞がっているのでダメだと言う。
ビルはもう怖くないと言い、もう一度ピエロのほうを向くとそこに姿は無かった。
図書館に行きマイクと再開を果たす。
ビルは昔を正確に思い出せないと言うが、マイクは納屋にあるビルが幼少期に乗っていた自転車を見せる。
その自転車に触れ昔の記憶を断片的に思い出した。
昔と変わってしまった町並みを眺めながら車で図書館に向かうリッチー。
図書館に着くがそこにマイクの姿は無く、椅子に座って待つことに。
すると吹き抜けの二階部分にピエロが現れ、多数の風船を出現させた。
風船は一階に下りてくると、突然破裂し血を辺りに撒き散らした。
しかし、リッチー以外の人はピエロにも飛び散った血にも反応を示さなかった。
リッチーが怖がる様子を見て笑いながらロータリーパーカッションを鳴らすピエロ。
図書館員に伝言を頼み、逃げるように出て行くリッチーにピエロは歳を取りすぎたお前らに俺は倒せない、出て行けと言った。
デリーにタクシーで向かうベン。
懐かしい川を見つけ、止まるように言う。
川辺で懐かしんでいると、一人の太った少年が、複数の不良に追われながらやってきた。
ビルはその少年の姿に昔の自分を感じた。
すると昔と同じく池から自分を呼ぶ声が聞こえ、向かうとそこには骸骨となった父の姿があった。
現実ではないと強く思うと骸骨の姿は消えていた。
急いでタクシーに戻り、目的地に向かう。
タクシーが進み始めると歩道に風船を持ったピエロが居り、手を振っていた。
タクシーがピエロの横を何事も無く通り過ぎるが、いつのまにか車内に一つの風船があった。
そこには”すぐ引き返せ”と書かれていた。
デリーに着いたエディーは薬局で喘息の薬を買っていた。
幼少期にお世話になっていた薬剤師と再会を果たす。
しかし薬剤師はボケており、同じ言葉を繰り返すだけであった。
それでもエディーは礼を言いと突然薬剤師が人間の手には見えない手で掴みかかり、ピエロの声でデリーから出て行けといわれた。
デリーに着いたベヴァリーは実家に来ていた。
しかし、そこに父の姿は無く住んでいた老婆から5年ほど前に亡くなったと聞かされる。
老婆に招かれ家に入りお茶を共にするベヴァリー。
老婆が突然父の萎れたような姿に変わり襲い掛かってきた。
急いで外に逃げ振り返るとそこにはピエロの姿があった。
ピエロは笑いながらデリーから出て行くように言った。
ビルは映画の脚本をすっぽかしデリーに行っていた。
そのことに対してディレクターのグレコはビルの妻であるオードラに文句を言っていた。
オードラはビルを庇う。
グレコーはオードラに対して好意を持っており、別れるように言う。
その夜、オードラはアメリカ行きの国際線の予約をした。
中華料理屋で再開を果たす6人。
マイク以外の5人が昔のことを全て思い出すことが出来ずにいた。
そして町に入った時に目がかすむ感じがしたという。
スタンが来ていないことを気にするがピエロを少しの間忘れ、普通に食事を楽しむことに。
会話は学校のヘンリー(前半ラストでペニーワイズに襲われ白髪になった不良のリーダー)の事に。
彼は子供を殺した犯人として逮捕され州矯正施設の精神病棟にいる。
精神病棟で寝ているヘンリー。
すると彼を呼ぶ声が聞こえる。
空を見上げると月にピエロの顔が浮かび上がりデリーに戻り6人を殺すよう命令した。
リッチーは明日には自分の町に帰ると言い出した。
その意見にエディーが賛成した。
マイクは30年前の約束は集まるだけであって強制はできない、これからどうするかは各々の自由だとした。
6人は、フォーチュンクッキーを食べようとするが、ベヴァリーの物からは血が、エディーはゴキブリ、リッチーは目玉、ベンは爪、マイクは鳥のヒナ、ビルは蜘蛛の足が出てきた。
6人は急いで中華料理屋から出ることにした。
6人は図書館からまだ来ていないスタンの家に電話を掛けた。
スタンがマイクからの電話の後手首を切って死んだことを知る。
ビルはスタンが「実証学的にありえない」と言い張っていてピエロを見たのが最後だったと語り始めた。
ここから幼少期の回想が始まります。
スタンは公園のエサ箱のそばでバードウォッチングするのが趣味だった。
いつものように鳥を見ていると、自分の名前を呼ぶ声が聞こえる。
その声は民家から聞こえてきており、入るつもりは無かったが、呼び声が続くので確かめる為に入ることに。
彼が家に入るとドアが独りでに閉まり、開かなくなってしまった。
すると階段をゆっくりとミイラ男が下りてきた。
彼は持っていた鳥の図鑑を前に突き出し、知っている鳥の名前を叫んだ。
いつのまにかドアが開くようになっており外に逃げ出すことに成功する。
現在に戻る。
エディーがスタンは不良が見て精神に異常をきたしてしまった、物を間近に見てしまっていたという。
話がひと段落し、喉が渇いたというので冷蔵庫を開けると大量の風船が飛び出してきた。
冷蔵庫の中にはスタンの生首があった。
急いで冷蔵庫を閉める。
雷が鳴ると図書館は停電しドアが閉まり窓ガラスが割れ突風が室内に吹き荒れ雨が降り始めた。
6人は手を取り合い、円陣を組み、精神を集中すると異常は収まった。
6人は場所を移すことに。
精神病棟で月を眺めていたヘンリー。
するとベッドの下から、30年前下水道で死んだ不良仲間のベルチが現れた。
ベルチはヘンリーに復習するように言う。
ベルチは監視が厳しく抜け出せ無いと言うヘンリーに昔愛用していたバタフライナイフを渡した。
ヘンリーは闘逃走に成功する。
6人はマイクの家に集まり。
マイクによるとデリーでは30年周期で火事だったり製鉄所の爆発、大虐殺等と形は様々だが悲惨な事件が起こっていると言う。
そしてデリーの住人はそのことを知りたがらない、見て見ぬふりをしている。
オードラはデリーに向かう途中道を尋ねる為モーテルに立ち寄った。
店員から目を離し再び見るとピエロに変わっていた。
ピエロは目を光らせながら、風船が欲しいかと繰り返した。
リッチーの意思は硬く明日の朝帰ると言う。
夜明けが近くなり、気温が下がったので羽織るものを取りに2階に向かったマイク。
上着を取り戻ろうとするマイクに後ろからナイフを持ったヘンリーが襲い掛かった。
脇腹を刺され床に倒れ込むマイク
2階のマイクとは別の部屋に来ていたベン。
部屋にベヴァリーが入ってきて、昔貰ったラブレターが嬉しかったと言い、抱き合いキスをした。
激しいキスの途中部屋の鏡を見るとベヴァリーの服がピエロの物になっていた。
抱き合っているベヴァリーの方を向くとピエロがいた。
ベンはピエロから離れ、振り返ると姿は無くなっていた。
リッチーはマイクに止めを刺そうとナイフを突き立てようとする。
物音を聞きつけたベンとエディーはリッチーを押さえ込もうとするが揉み合いの最中リッチーはナイフを自分の胸に刺してしまい死亡する。
まだ脈の有るマイクを5人は急いで病院に連れて行った。
翌朝一命を取り留めたマイク。
マイクは5人に30年前にピエロに傷を負わせることが出来た一対の銀の耳飾を託した。
帰るための荷物を纏め終わったリッチーは何気なくテレビをつけた。
テレビからデリーで行方不明になった子供のニュースが流れてきた。
ビル以外は帰るつもりで車の前に集まっていた。
しかしビルはこのまま帰ってもいつまでも付きまとってきて、いずれ現実と悪夢の境界線が無くなってしまうと言い今度こそピエロを倒すと言った。
その言葉に心動かされ5人も戦う決心をする。
5人は下水道に降り立った。
そこにはオードラのカバンが落ちていた。
ビルは一人、オードラを探す為に下水道の奥に走っていった。
4人はビルに追いつき、彼を励まし全員で再び探索し始めた。
5人は記憶を頼りにさらに下水道の奥へと進んでいき、以前ピエロを倒したところまでやってきた。
ジョージーの新聞紙で作られた船が流れてきた。
ピエロの幻影が現れ出て行くように6人に言い消えていった。
ビルはピエロは人間を食い物にする、物を食うには実態が、ここのどこかに有る筈だ言った。
ジョージーの船を水の上に浮かべると、船はさらに下水道の奥へ進んでいった。
船は回りに髑髏をあしらった木戸の前で止まった。
5人が中に入るとそこには大きな空間が有り、人の死体が蜘蛛の巣のようなものに包まれ幾つもあった。
その中にオードラを見つけたビルは助けに向かうが奥から大きな蜘蛛の化け物が現れた。
ベヴァリーはパチンコで銀の耳飾を打つが外れてしまった。
二投目を打ち込み、当たるがダメージを与えられなかった。
化け物の腹が光だし、真正面で見てしまったビルはフラフラと化け物方に歩いて行ってしまった。
それを止めにベンが行くがベンも光を直視してしまいベンと同じ状態に。
さらにリッチーが二人を止めに行くが光を直視してしまい同じ状態に。
外した銀の耳飾を取りに行くベヴァリー。
エディーはピエロに効いた喘息の薬を吹き付けるが効果が無く、化け物に捕まってしまう。
ベヴァリーは銀の耳飾を化け物光っている腹に打ち込んだ。
光は消え苦しみながら奥に逃げていった化け物、それと同時に3人は元に戻るがエディーは死んでしまった。
残された4人は決着を付けるべく化け物を追いかけ化け物を横倒しにした。
倒れた化け物の光っていた腹をナイフで刺し、殴り、内臓を取り出すと化け物は息絶えていた。
その後
エディーはコメディ俳優として活躍した。
ベンはベヴァリーと結婚。
マイクは別の町に引っ越すことに。
ビルは一時、廃人の用になってしまったが元に戻ったオードラと過ごした。
感想
後半も面白かったですが、最後のほうがちょっとアレでした。
青春パートと言うか再会してからの昔話や雰囲気は物凄くよかったです。
ピエロの登場シーンも多く不気味さも際立っていました。
時代的に化け物のビジュアルはしかたないとして、銀で弱っていたとしても呆気なく死んだのが何とも言えないですね。
オードラの件と最後の最後でエディーが死んだのは入らない気がした。
でもトータルで見ると面白い映画でした。